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Chromeウェブストアで737件の偽VPN拡張機能が発覚:75,486件インストール済み、通信をプロキシ経由で傍受

Chrome ウェブストアで大手VPNサービスを偽装する拡張機能が737件発見された。累計75,486件がインストールされており、ユーザーのブラウザトラフィックを単一のプロバイダーが運営するSOCKS5プロキシ経由でルーティングしていたことが判明。

喜村 圭佑編集責任者更新 5

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Chromeウェブストアで737件の偽VPN拡張機能が発覚:75,486件インストール済み、通信をプロキシ経由で傍受

THREAT GAUGE算出基準

IMPACT影響範囲8.0
URGENCY対応緊急度7.5
EXPLOIT悪用の容易さ6.5

インストール済み環境では通信内容の傍受リスクあり。即時アンインストールを推奨。

01 · Overview

ニュースの概要

セキュリティ研究者は2026年8月12日、Chromeウェブストアで737件の無料VPN・プロキシ拡張機能が大手VPNサービスを偽装し、ユーザーのブラウザ通信を単一プロバイダーのSOCKS5プロキシ経由でルーティングしていたことを公表した。累計インストール数は75,486件に上り、少なくとも40の開発者アカウントにわたって公開されていた。

発見された拡張機能のうち274件は、ExpressVPN・NordVPN・Surfshark等の著名な66の正規VPNサービスのアイコン・名称・UI を精巧に模倣していた。ユーザーはVPNサービスに加入しているつもりで実際には第三者のプロキシを経由した通信を行っており、通信内容の傍受・ログ記録リスクにさらされていた可能性がある。

The Hacker News の報道によると、被害は主にロシア語圏ユーザーを標的としていたが、拡張機能は英語ユーザーにも広く配布されており、日本国内のChromeユーザーも影響を受けた可能性がある。Googleはセキュリティ研究者の報告を受けて対象の拡張機能を順次削除しているが、すでにインストールされた環境では手動でのアンインストールが必要。

この事案は、Chrome ウェブストアの審査体制の限界を改めて浮き彫りにした。GoogleはAI審査システムの導入を進めているが、今回のように大量の開発者アカウントを使った組織的な偽装には依然として有効な対策が確立されていない状況だ。

発見された偽拡張機能数
737件
累計インストール数
75,486件
正規VPNを偽装した件数
274件(66サービスを偽装)
使用プロキシ方式
SOCKS5プロキシ(単一プロバイダー)
Googleの対応
順次削除中(手動アンインストールが必要)

BleepingComputer(2026-08-12)およびThe Hacker News(2026-08-12)の報道を要約・整理。被害規模・プロキシ運営者の詳細は調査継続中。

02 · Analysis

詳細な原因解説

今回の事案は「ブランドスクワッティング」と呼ばれる手口の典型例だ。攻撃者は著名なVPNサービスの名称・ロゴ・スクリーンショットを流用し、外見上は正規サービスと区別がつかない拡張機能を大量に作成。正規サービスより「無料」であることを売りにして検索上位に表示させることで、本物の代わりに使わせることに成功した。

SOCKS5プロキシを経由した通信のリスクは「中間者(MITM)攻撃」に準じる。HTTP通信(非暗号化)は内容が丸見えになる一方、HTTPS通信でも接続先URLや通信メタデータは傍受が可能だ。企業ユーザーが会社の認証情報や顧客情報にアクセスする際に偽VPN拡張機能を使っていた場合、業務上の機密情報漏洩リスクが生じる。

Chrome ウェブストアの審査プロセスは現状、大量のアカウントを分散して使い、拡張機能の悪意ある機能を徐々に更新(後から追加)する手法を完全には検出できていない。正規のVPN拡張機能と偽物の違いは「パーミッション(権限要求)の差異」「レビュー・評価の不自然なパターン」「開発者アカウントの作成日」などから推測するしかなく、一般ユーザーには判別が困難だ。

03 · Action

今からできる主な対策

明日からすぐ

1週間以内

05 · Forecast

今後起こりうる展開と対策

SCAMPER:偽拡張機能攻撃の次の形を予測する

Q. 攻撃者がChrome拡張機能を悪用する手口はどのように進化するか?

Substitute(代替):ChromeからFirefox・Edge・Safariの拡張機能ストアにも同手口が転用される。ブラウザ横断的な偽装拡張機能の拡散が次の波として予測される。Modify(変形):VPN以外に「AIアシスタント」「翻訳ツール」「生産性向上ツール」を偽装する拡張機能が急増している。特にChatGPT・Claudeを模した偽拡張機能が既に多数確認されており、日本語ユーザーも標的になっている。Eliminate(排除):正規のVPNサービスは料金がかかるため、「無料」と銘打つことで競合の心理的ハードルを排除し、より多くのターゲットを集める。無料ツールのサプライチェーンリスクへの認識が必要だ。

システム思考:ブラウザ経由の情報漏洩が組織に波及する連鎖

Q. 1人の社員が偽VPN拡張機能をインストールした場合、組織にどう影響するか?

個人のChromeプロファイルには業務用クラウドサービス(Google Workspace・Microsoft 365・Salesforce等)へのセッションCookieが保存されている。偽拡張機能がこれらのCookieや認証トークンを傍受・窃取すれば、VPNプロバイダーが組織のクラウドサービスに不正アクセスできる状態となる。さらに同一ブラウザでSSOを使う場合、1つの認証が突破されると連鎖的に複数システムへの不正アクセスが可能となる。個人の一時的な判断ミスが組織全体のデータ侵害につながる典型的なリスク連鎖を示している。

ブラウザ拡張機能リスクの組織的管理

最も確実な対策は「拡張機能の許可リスト制御」だ。Google WorkspaceのChromeポリシーまたはActive Directory GPO経由で、業務上承認された拡張機能のみインストール可能にし、未承認の拡張機能は自動的にブロックする。

拡張機能のパーミッション(権限)チェックも重要な予防策だ。VPNツールが「すべてのウェブサイトのデータを読み書きする」権限を要求するのは自然だが、翻訳ツールや計算機ツールがそのような広範な権限を求める場合は不審と判断すべきだ。権限最小化の観点からすべての拡張機能のパーミッションを定期的に見直す。

06 · AI Prompt

AI対策プロンプト

あなたは企業のセキュリティ担当者です。以下の組織環境において、Chromeウェブストアの偽VPN拡張機能問題を踏まえたブラウザセキュリティ強化策を提案してください。 【組織名】: [組織名] 【業種】: [業種] 【社員規模】: [社員数] 【ブラウザ管理状況】: [Chrome Enterpriseポリシー適用有無] 【現在の拡張機能制御状況】: [制御状況] 出力内容: 1. 偽VPN拡張機能の影響を受けた可能性がある端末の調査手順 2. Chromeポリシーで拡張機能を制御するための設定方針 3. 社員への注意喚起メール(明日送れる形式で) 4. 中長期的なブラウザセキュリティ強化ロードマップ(3ヶ月・6ヶ月・1年)

プロンプトのカスタマイズ

以下を入力すると、上のプロンプトに反映されます。

会社名または組織名

業種・主な業務内容

おおよその従業員数

Google管理コンソールやAD GPOによるChromeポリシーの適用状況

現在の拡張機能インストールに関するポリシーや制限

キーワード

  • Chrome拡張機能
  • 偽VPN
  • プロキシ傍受
  • ブラウザセキュリティ
  • ソーシャルエンジニアリング

SOURCES · 参考情報源